どうしても毎年準決勝で当たってしまうこの2人、ナダルがラウンドロビンを1位通過できないのが原因ですが。私としてはナダルが勝ち、決勝戦で再びフェレール×ナダルが見たい!しかし・・・ロディック戦に続いて全く隙のないテニスをするフェデラー。第1セットはお互いいいスタートを切り、サービスゲームのキープが続いていました。ナダルも自分のペースでサービスゲームをキープし、レベルの高いプレイを見せていました。が、第10ゲームでフェデラーがブレイクし、第1セットはフェデラー。最後の最後でチャンスを掴んで、ものにしてしまいました。ここまで互角に戦いつつ、フェデラーのショットの方が力強くシャープに見えるのに対し、ナダルは弧を描くようなショットがスピードダウンに繋がりフェデラーに反撃のチャンスを与えているのではと思いました。もっとフラット系のショットを打ち込んでフェデラーの体勢を崩さなければ、この日のフェデラーに勝つのはちょっと難しいでしょう。それぐらいフェデラーの出来は最高です。 第2セットに入るとナダルはポイントを取る事すら難しくなってきます。第1ゲームから5ゲーム連取するフェデラー。完全にこの試合を支配しています。それでも諦めず、食い下がるナダル。何とか第6ゲームはキープしたものの、それが精一杯でした。第7ゲームをフェデラーがキープし、フェデラーが決勝進出。終わってみれば6-4,6-1で試合時間は59分。試合が進むにつれて調子を上げているフェデラーの前に、ナダルは成す術がありませんでした。 既に準決勝進出を決めている2人、1位通過か2位通過か。彼らにとってはさほど問題ない事ですが、同じく準決勝進出を決めているフェレールとナダルには重要です。フェデラーとロディック、どちらと対戦したら勝率が上がるか・・・ロディックに決まっています。1位通過したフェレールがロディックと戦うには、フェデラーが1位通過する必要があります。試合時間は1時間1分、フェデラーの圧勝で終わりました。スコアはそれほど一方的なものには見えませんが、内容はフェデラーの方が圧倒的に上回っていました。ロディックは何をやっても上手くいかず、途中で自分の足をラケットで叩くほどでした。ストローク戦もダメ、ネットに出てもダメ。最後の頼みのサービスも、フェデラーに上手くブロックリターンされ、簡単にはサービスエースが決まりません。これがロディックのリズムを狂わせました。とにかくロディックに気持ちよくプレイさせない、フェデラーはここに気を配っていました。サービスエースを量産させては、ロディックの気分が乗るだけです。この2人の対戦を見ていて思うのは、フェデラーとロディックの実力差がランキング以上に開いていると感じる事。対ロディック戦ではいつもよりプレイレベルを上げるのか、フェデラーには全く隙がありません。早めに攻撃を仕掛け、ロディックのネットプレイにも完璧に対応しています。その中でブレイクチャンスを見逃さず、必ず試合をものにします。ロディックがトップ10選手と戦う時には、波の激しさを感じます。サービスエースがガンガン決まる時には圧倒的に強いのですが、返される時には途端にレベルが下がります。いくらネットプレイを覚えても所詮はパワー型、力負けし始めた時の動揺はプレイに現れます。その上、トップ選手の中ではフットワークの悪さを隠せません。フットワークを売りとする選手がトップ10に多い中、これは致命的と言ってもいいでしょう。長所を残しつつ、短所をカバーする技がなければ、これ以上ランキングを上げる事は望めないように思います。今一度、自分のテニスを見つめ直すきっかけになる試合だったのではないでしょうか。 3連敗は免れたいダビデンコ、この試合に勝って準決勝進出の希望を残したいゴンザレス。ゴンザレスがロディックに簡単に負けたのは、フェデラーに勝って燃え尽き症候群になったからだと思っていましたが、どうやら体調がよくなかったようです。フェデラー戦の疲れが残っていたようで、思うように戦えなかったとか。この試合でも足を気にしています。最後の意地を見せたいダビデンコはゴンザレスの体調などお構いなし、第2ゲームをブレイクします。ブレイクされた時も足を滑らせたゴンザレス。足を傷めているのか、ボールの毛で滑っているのか。ボールの毛だとすると、ゴンザレスだけが滑るのはおかしいです。シューズの裏が滑りやすいのでは・・・と心配してしまいます。序盤から思い通りにプレイできないゴンザレス、ウィナーを決めても浮かない表情。まるで気分が乗らないという感じ、こんなゴンザレスは珍しいです。第5ゲームでゴンザレスがブレイクバックしますが、その後はお互いサービスゲームのキープが続きます。お互いに決め手を欠き、もつれるゲームが続きますが、最終的にはサーバー側がセーブします。デュース、アドバンテージの繰り返しの上、ミスでポイントが入る場面が多く何となくまったり感が漂います。またデュースか・・・溜息をつきたくなります。均衡が破れたのは第10ゲーム、ダビデンコがブレイクして、第1セットはダビデンコが取りました。取られた瞬間ラケットを思い切り叩きつけたゴンザレス、ラケットが変形してしまいました。セット終盤ではラリーの途中で足をひねり、プレイに影響したのかもしれません。 第2セット、いきなりゴンザレスがブレイクするものの、第2ゲームでダビデンコがブレイクバック。そのあとはお互いサービスゲームのキープが続きます。少しずつ楽にキープできるようになってきたダビデンコに対し、キープに苦労しているゴンザレス。いつブレイクされてもおかしくありませんでしたが、何とか凌いでいました。しかし第8ゲームでとうとうブレイクされてしまいます。ゴンザレスもよく粘っていましたが、ダビデンコの攻撃が上回りました。第9ゲームをダビデンコがキープして試合終了、ダビデンコは最後の最後で1勝を挙げました。ゴンザレスのショットを見ていて気になったのは、必要以上にバックのスライスを使っている事。とりあえずスライスで返し、チャンスボールが来たら打ち込むか、カウンターで返す・・・このパターンが主流でした。が、スライスで返してもダビデンコにはそれほど効果があったようには見えず、逆にゴンザレスが追い込まれる事の方が多かったです。それでもスライスを多用するのは何故だろう?体勢を持ち直す為、アクセントをつける為に打つのはいいと思いますが、やはりゴンザレスは強打を打ってこそ。何となく寂しさを感じたのは私だけでしょうか。 ゴールドグループラウンドロビン最終日。1試合目のナダル×ジョコビッチですが、この時点で準決勝進出の選手は1人も決まっていません。ジョコビッチ以外、3人とも可能性があります。ラウンドロビンで一番存在感をアピールしているフェレールすら決まっていない・・・何とも言えない状況です。この試合は諸事情により最初から見ていません。ナダルが3-1とリードしているところから見始めました。やっぱりナダルが先にブレイクしたか・・・正直ジョコビッチには最後の意地を見せて欲しいと思っていました。そうすればフェレールは自分の試合を待たずに準決勝進出が決まります。自分の力で勝ち取った方が嬉しいに決まっていますが、さっさと決まる方がホッとするのもまた事実でしょう。頑張れジョコビッチ!という気持ちで見ていましたが、第5ゲームもナダルがブレイク。調子自体が悪いのか、何でもない凡ミスが多いジョコビッチ。どうやらここへ来て、シーズンの疲れがどっと出ているようです。トップ10入りを目指してツアースケジュールを組んだ今年、既に100試合以上をこなしているという事で、疲れるのも無理はありません。ただマスターズカップも視野に入れると、少し出場大会が多すぎ。来シーズンは調整してくるでしょう。第6ゲームでジョコビッチがひとつブレイクバックをしたものの、第1セットはナダルが取りました。疲れているジョコビッチに対し、ナダルは元気いっぱい。一昨日、フェレールと死闘を演じたとは思えないほどのフットワーク。よく走ってボールを拾っています。このフィジカルの強さこそ、ナダルの強さでしょう。 第2セットも先にブレイクしたのはナダル。第1セット同様、第3ゲームで試合が動きました。ジョコビッチもここまでかと思いましたが、第8ゲームで粘りを見せます。ロングラリーでは2人ともスーパーショットの応酬。完全にジョコビッチのポイントかと思えばナダルが返し、ナダルが決めたかと思えば押されていたジョコビッチが制したり。1ポイント1ポイントがとても重い展開、無駄なショットはひとつもありませんでした。ブレイクポイントを握られたナダルがポイントし、吠える場面も見られました。ナダルはこのゲームに賭けています。ジョコビッチも準決勝進出が断たれたとは言え、1勝もしないで上海をあとにするわけには行きません。最後の意地を見せていました。最終的にはナダルがキープしましたが、十分ナダルを苦しめたジョコビッチ。このあとのサービスゲームも楽には取らせてもらえない・・・ナダルにそう思わせるような内容でした。しかしその後はお互いサービスゲームのキープが続き、勝ったのはナダル。ナダルは次のフェレール×ガスケ戦の結果待ち、ジョコビッチは苦いマスターズカップ初出場となりました。 1勝同士の戦い。特にゴンザレスはフェデラーに勝ち、気分的に乗っているでしょう。この試合に勝った方が準決勝進出に大きく近づきます。第1セットは思いもよらずロディックのペースで進みます。集中していたフェデラー戦に比べて凡ミスの多いゴンザレス、準決勝進出が見えてきて力が入っているのでしょうか。いきなり2ゲーム続けてブレイクされ、ようやく第6ゲームでサービスゲームのキープに成功しました。いい打ち合いが見られると思っていただけに拍子抜けでしたが、まだ負けたわけではありません。第1セットは簡単にロディックが取りました。気になったのはゴンザレスがよく滑っていた事。ボールを追っている最中、滑ってポイントを入れられた場面が何度かありました。ボールの毛が抜けて滑るとの事ですが、何か危ないなぁ。途中でモップをかけるとかして対処できないのかしら? 第2セットに入っても今ひとつ調子のよくないゴンザレス。何でもないショットをミスし、またもや先にブレイクされてしまいます。対照的にロディックのサービスゲームは安定していて、ゴンザレスがブレイクする隙を全く与えません。ファーストサービスの入りもよく、サービスエースやサービスポイントで有利に進めています。ストローク戦に持ち込めればゴンザレスにもチャンスは来ますが、ストローク戦になる以前の問題。まずはサービスをきちんと返し、体勢を立て直すところからスタートです。熱い戦いだったフェデラー戦とは一変、ロディックのいいところばかりが目立った一戦でした。 1敗同士の戦い、フェデラーが初戦で敗れた為、フェデラーにとっては準決勝進出を賭けた崖っぷちの戦いになります。第1セット、序盤はお互いサービスゲームのキープが続きました。試合が動いたのは第8ゲーム。やはりフェデラーが先にブレイクしました。第9ゲームでダビデンコがすぐにブレイクバックしたものの、第10ゲームをフェデラーが再びブレイク。ダビデンコの調子は決して悪くなく、フェデラーの調子は絶好調ではありませんでした。しかしフェデラーがダビデンコのショットに食らいつき、それを見て焦ったダビデンコがミスを犯す・・・そんな展開でした。当初の予想ではフェデラーの圧勝でしたが、ダビデンコが予想以上にいいプレイをし、盛り上がっています。 第2セットになり、先にネットを取るなどして積極的なプレイを見せるダビデンコ。第2ゲーム、何度もブレイクポイントを握られながらもキープ。フェデラーに4度もブレイクチャンスを与えてしまう気持ちというのは、どんなものでしょう?いっぱいいっぱいのプレイでしょうが、とても頑張ったプレイを見せるダビデンコにいつの間にか拍手を送っていました。特に好きな選手ではありませんが、魂のこもったプレイには引き込まれるものがあります。このセットも先にブレイクしたのはフェデラー。第4ゲーム、いいラリーが続きフェデラーの攻めをよく返していたダビデンコですが、常にギリギリのラインを狙っていた為最後のボールはラインを割りました。そうなると畳み掛けてくるのがフェデラー、第6ゲームもブレイクし、ダビデンコの顔色が厳しくなってきます。フェデラーに勝とうと思ったら、どんな場面になっても諦めてはいけません。口で言うのは簡単ですが、実際にはとても難しいと思います。フェデラーと自分とのレベル差は、対戦している選手が一番よく分かっています。どんなに頑張っても、フェデラー相手には難しいと思ってしまう瞬間は必ずあります。それを『頑張れ!』というひと言で片付けてはいけないように思います。それでもダビデンコは可能性がある限り抵抗していました。第7ゲーム、フェデラーのサービング・フォー・マッチでひとつブレイクを返します。あとがない状況でも攻め続けるダビデンコ、その集中力を切らさないナイスプレイに気が付けば彼を応援していました。しかしダビデンコの頑張りもここまで、次の第9ゲームをフェデラーがキープして試合終了。フェデラーは準決勝進出への望みを残し、ダビデンコは厳しい状況に置かれました。 既に1敗している者同士の戦い、この試合に負けた方はラウンドロビン敗退の可能性が極めて高くなります。崖っぷちの中、2人ともどんなプレイを見せるのか?第1セット、先にブレイクしたのはガスケ。第3ゲーム、強弱をつけたラリーの中、ジョコビッチがドロップショットを打ってネットに出ますが、ガスケは落ち着いて抜きました。どことなくやりづらそうなジョコビッチに対し、コートがよく見えているガスケ。臨機応変にショットを変え、ジョコビッチに自分のプレイをさせていません。フェレール戦同様、持ち味を抑えられているジョコビッチ。浮かない顔色です。迷いのあるプレイを見せるジョコビッチに、ガスケが畳み掛けます。第5ゲームもガスケがブレイクし、第1セットが見えてきました。いつもなら絶対しないような凡ミスを繰り返すジョコビッチ、この試合に負けたら終わりだという事を意識しているのでしょうか。精神的にも徐々に追い詰められているように見えます。しかし第6ゲームでジョコビッチがブレイクバック成功。このゲームあたりからガスケは楽にサービスゲームをキープできなくなってきます。ジョコビッチが開き直ったのか、ガスケ攻略の糸口を見つけたのか。第10ゲームをガスケがキープして第1セットはガスケが取ったものの、第2セットはもっと競った戦いになりそうな終盤でした。 第3セットに入ってもガスケの好調は続きます。得意のバックハンドがよく決まり、ジョコビッチにペースを掴ませません。明らかに第1セットとは目の輝きが違うガスケ。ロングラリーを制してウィナーでポイントを取ったりしているのが効いているのでしょう。いつジョコビッチに傾くか分からない流れを、しっかり自分のところで引きとどめています。第4ゲームでジョコビッチがブレイクバックしますが、次の第5ゲームで再びガスケがブレイク。0-40となったところでジョコビッチはラケットを叩きつけました。せっかくブレイクバックしたのに、直後のサービスゲームでポイントを取れず。続く第7ゲームもガスケがブレイクし、ジョコビッチの敗戦は濃厚となります。この試合ではジョコビッチのサービスゲームが0-40となる場面がかなりあり、その後のプレイに大きく影響しています。あそこまで自分のペースでサービスゲームをプレイできないジョコビッチは、余り見た事がありません。第8ゲームをガスケがキープして、ガスケがマスターズカップ初勝利を挙げました。これでジョコビッチのラウンドロビン敗退はほぼ確定、ガスケは準決勝進出に望みを残しました。やはりフェレール戦で決着がつくのでしょうか・・・複雑な気持ちです。 今年の全豪オープン決勝戦再び、今度こそゴンザレスが勝つのか!?第1セットは終始フェデラーのペースで進みました。ゴンザレスはサービスゲームでも自分から仕掛ける事がなかなかできず、フェデラーのショットに反応してポイントしている状態。一方、フェデラーは力の抜けたいいプレイをしています。ネットプレイがやや多めか、チャンスがあれば前に詰めて来ます。やっぱりフェデラーには勝てないのかなぁ・・・そう思わせる試合運びでした。第2ゲームをフェデラーがブレイクしてからは、お互いサービスゲームのキープが続きました。ゴンザレスは終盤で回り込んでフォアを打つ彼らしいプレイが出始めて、第2セット以降が楽しみな展開になってきました。 第2セットに入ると、フェデラーのサービスゲームでゴンザレスがポイントを取れるようになってきました。ゴンザレスのサービスゲームでもラリーはゴンザレスが主導権を握る事が多くなり、安定してきました。やはり打つところは打たないと、フェデラー相手にポイントを取る事はできません。フェデラーが強打に弱い事は、これまでに実証されているのですから。カウンターを食らったとしても、ゴンザレスは強気のプレイをやめるべきではありません。第2セットはお互いサービスゲームのキープが続き、タイブレークに突入。タイブレークに入ってからのゴンザレスは、何か神がかったものを感じました。フェデラーが1ポイントも取れないうちにコートチェンジ、運もゴンザレスの味方をし、圧倒的にゴンザレス有利な展開。ここまで一方的にやられているフェデラーを見るのは初めてかもしれません。6-0でセットポイントを迎えてから、ようやくフェデラーが1ポイントを返しましたが第2セットはゴンザレスが取り返しました。 ファイナルセット、第2ゲームから第5ゲームまで毎回リターン側にブレイクチャンスがあり、1ポイント1ポイント目が離せません。ゴンザレスがブレイクピンチに陥るのは分かりますが、フェデラーが毎回ブレイクポイントを握られるとは。少しずつゴンザレスのペースになってきているような気がしました。ゴンザレスの仕掛けが早く、フェデラーがその上を行く早さで攻撃を仕掛けようとするが為に犯すミス、フェデラーを追い詰めていきます。ウィナーが出て観客が盛り上がるのは明らかにゴンザレス、その決め方が普通じゃないのです。フェデラーの攻撃を凌いで凌いでやっと返したショットが決まったり、フェデラーの予測を外したゴンザレスの動きでショットを返したり。そして第11ゲーム、ついにゴンザレスがフェデラーのサービスゲームをブレイクしました。セカンドサービスを回り込んでフォアの逆クロスを打ち込んでリターンエースを取るなど、1ポイントごとに勝負を賭けたショットを打っていました。ガッツポーズをするゴンザレス、このタイミングでブレイクするとは・・・次のサービスゲームをキープすればゴンザレスの勝利です。第12ゲーム、フェデラーに追い上げられながらもキープして、嬉しい嬉しいフェデラー戦初勝利。11戦目にして、ようやくフェデラーに勝つ事ができました。フェデラーは2002年から続いていたラウンドロビン無敗の記録が、ここで途絶えました。 今シーズン、絶好調とは言えないながらもマスターズカップ出場を果たした二人。このグループはダビデンコがどこまで頑張るかにかかっているような気がします。第1セット第1ゲームからもつれます。ロディックのサービスが定まらず、いきなりブレイクポイントを握られるピンチ。ダビデンコのウィナーが何本も出て、なかなか決着がつきません。何とかキープしたロディックですが、サービスの出来如何ではかなりもつれる試合になりそうです。第4ゲーム、先にブレイクしたのはロディック。この頃にはサービスも少し安定し、落ち着きを取り戻していました。最近のロディックはネットプレイも見せますが、どうも危なっかしいのです。ボレーが甘かったり、相手の正面へ打ってしまったり。最後のポイントが決まるまで、ロディックが有利には見えません。相手がそれを拾い、逆にウィナーになるのではというボレーを何本も打ち込みます。積極的にネットに出るのは悪いとは思いませんが、仇にならなければと思います。結局1ブレイクアップのロディックがそのまま逃げ切り、第1セットを取りました。 第2セットはサービスゲームのキープが続きましたが、第6ゲームでロディックがまたもやピンチに見舞われます。ブレイクポイントでのロングラリーを制し、キープに成功。よく集中していました。このゲームをキープした勢いで第7ゲームをブレイクします。クロスのラリーが何本も続き、最後はボレーで仕留めます。流れはロディックに傾き、このままロディックが勝つと思われました。しかし第8、第10ゲームをダビデンコがブレイクし、逆転で第2セットを取りました。 第2セット終了後、ラケットを叩きつけて折っていたロディック。ファイナルセットに入ったら、ちゃんと気持ちを切り替えていました。第3、第5ゲームをブレイク。サービス、ショットともに尻上がりによくなっています。従来の力で相手をねじ伏せるテニスを展開、少し無理がある体勢からでもジャンピングショットを打ったりなど、どんどん乗ってきます。これぞロディック!そんなプレイでした。ラリーの途中でスライスを混ぜたり、ネットに出てみたり、確かにそういったプレイも必要です。しかしそれがメインのプレイになってはロディックらしさがなくなります。ロディックはあくまでもパワー勝負、それが彼らしいというものです。本来のプレイを取り戻したロディック、ショットにも伸びがあり、とても深いところまで入っていました。この2ゲームのブレイクで勝負あり。最後はロディックの快勝で終わりました。 今年のマスターズカップのオープニングゲーム。正直イヤなカードからスタートしたなという感じです。どちらが勝ってもフェレールとの試合が鍵になりそうな・・・。滑り込みで出場が決まったガスケですが、初出場とは思えないくらい落ち着いてプレイしています。マスターズシリーズ・パリから1週間置いての開幕、パリに出場していた選手には調整の期間となります。第1セットはお互いサービスゲームのキープが続き、それぞれの持ち味が出ていました。どちらもロングラリーでポイントを取れる選手、フットワークも大切です。先にブレイクしたのはガスケ。第8ゲームを0-40としますが、そこからナダルが追い上げてきます。しかし最後はガスケのフォアのダウン・ザ・ラインが綺麗に決まり、この1ブレイクで第1セットはガスケが取りました。ナダルはどこが悪いと言うわけではなく、ガスケのショットの入りがよかったです。 第2セットはナダルの粘りが出始めます。ガスケが押しているラリーでもナダルが食らいついてリターンし、ガスケのミスを誘います。こういう場面を見ると、ガスケはフットワークのよい選手が苦手なのかな?とも思います。速い攻撃を仕掛けてポイントを取りたいガスケですが、そのショットにことごとくついて来るナダル、徐々にガスケが追い詰められていきます。第4ゲームをナダルがブレイクし、第5ゲームでガスケがブレイクバック。ミスの多いガスケですが、ナダルのプレイも今ひとつピリッとしません。ブレイクしたあとのサービスゲームに弱いのは相変わらず、ガスケにも付け入る隙がありそうです。それなのに・・・先にミスをするのはいつでもガスケ。ナダル相手にミスをしていては、ポイントを取るのは困難。第6ゲームでまたもやミスを連発するガスケ、ナダルがラブゲームでブレイクし、第2セットはナダルが取りました。第1セットで不安定だったファーストサービスも落ち着いてきているので、ファイナルセットは安定したプレイが期待できます。 ファイナルセット、尻上がりに調子を上げてきたナダルに対し、ガスケは厳しい局面が続きます。ナダル相手という事でギリギリのラインを狙ってショットを打ち、結果アウト。ロングラリーになると不利になるのが分かっているのか、ドロップショットや強打を多用しています。これはナダル戦に限らず、フェレール戦も同様に厳しくなると感じました。フェレールもロングラリーが得意で、フットワークには定評あり。ガスケにとっては運の悪いグループに入ってしまったかもしれません。第9ゲームで一度ナダルにマッチポイントが来ますが、ガスケは何とか凌ぎました。ナダルに振り回されながらも何とかディフェンスし、ナダルのスマッシュをシングルバックハンドで返し、それが見事なパッシングになるなどガスケらしいプレイが随所で見られました。しかしガスケの頑張りもここまで。第10ゲームをナダルがキープして試合終了、まずはナダルが1勝を挙げました。 < 前のページ次のページ >
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