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グランドスラム・マスターズシリーズ・ティアⅠ中心の観戦日記
by nachi_720 |
ようやくこの試合を見たのですが、会社でライブスコアをチェックしていた時の予想は当たっていました。フェレールが悪いと言うより、ジョコビッチがよすぎました。ストローカー同士の打ち合いは見ごたえがあり、フェレールが一方的にやられているという感じはしませんでした。フェレールには運のなさもありました。ジョコビッチのコードボールが自分の側に落ちたり、あと1ポイントでブレイクというところでジョコビッチのが連続して好サービスを入れてきたり。それでも絶対に諦めない姿勢には頭が下がる思いでした。普通、第1セットを1ゲームも取れない状態が続いたら、そのセットは捨てて第2セット以降に頑張ろうと思います。それをフェレールは何とかしようと懸命にボールを追っています。全体的な流れより、目の前の1ポイントを大切にする。それが結果に繋がっていく・・・そういう試合をしてきたフェレールらしいプレイでした。 第2セットで初めてサービスゲームをキープし、フェレールらしいポイントを取れるようになってきました。流れがフェレールに来そうになると、ジョコビッチが戻してしまう。そういう展開でした。第3セットも先にブレイクされて、ラケットを投げつける場面も見られました。滅多にこういう事をしないフェレール、相当イライラしているようです。しかしそれをプレイに影響させませんでした。ひとたびゲームに戻ると1ポイントに集中し、ボールに食らいつきます。もう結果が出ている試合なのに、いつの間にかフェレールを応援していました。フェレールのこういうところが好きなんだなぁと、つくづく思いました。ようやくここに来てジョコビッチのサービスゲームを破り、ここから!というところで再びブレイクされて試合終了。結局1セットも取れませんでしたが、内容的にはそれほど悪くなかったと思います。何よりフェレールの闘う姿が見られ、満足です。 この試合に勝てばダビデンコを抜いて世界ランク4位になれるはずだったフェレール、現在10ポイントの差で5位です。4位になるのは時間の問題かと思いますが、それを守るのは大変でしょう。デビス杯のあとはマルセイユでの大会、こちらに期待したいです! フェデラーを倒して決勝戦まで残ったジョコビッチ、ノーシードから勝ち上がって来たツォンガ。どちらが優勝しても初優勝、ツォンガのテニスがとても楽しみでした。2人を比較して感じた事は、パワーはツォンガ、テクニックはジョコビッチといったところです。ジョコビッチがツォンガのパワーに押されたらツォンガが、ジョコビッチがツォンガを振り回したらジョコビッチが有利です。メンタル的にはジョコビッチでしょう。昨年、全米オープンの決勝戦を経験しています。第1セット、第1ゲームからジョコビッチがブレイクしてスタート。ツォンガは緊張しているのか、凡ミスを連発しました。ゲームが進めばいつものプレイに戻ると思いましたが、第2ゲームであっさりツォンガがブレイクバック。第1ゲームは浅いショットが多くて打ち込まれていましたが、第2ゲームは深いショットが多く、早くもいつものプレイを取り戻したようです。第1セットはツォンガの自由奔放なテニスに振り回されたジョコビッチ。ジョコビッチのスマッシュをパスしたり、完全に押されていたストローク戦をものにしたり、ツォンガのいいところばかりが出ました。ジョコビッチは首を傾げたり、うつむいたり、どうも精神的に落ち込んでいるように見えます。このままの状態で試合が進めば、ツォンガのストレート勝ちもありえます。 第2セットに入ってますますミスが増えるジョコビッチ、ツォンガは楽にサービスゲームをキープし、2人のプレイに差が出てきました。しかし第7ゲームをジョコビッチがブレイクしたところで流れが変わり始めます。今までとは逆にツォンガにミスが出始め、ジョコビッチは少しずついつものプレイに戻って来ました。何がきっかけで展開が逆転したのかは分かりませんが、ツォンガにとってはよくない流れです。 第3セットも先にブレイクしたのはジョコビッチ。ここに来てジョコビッチにミスがなくなり、ツォンガはストローク戦で無理をせざるを得なくなっています。今まで取れていたポイントが取れなくなり、より厳しいところへ打ち込んでミス・・・一気に形勢逆転、ツォンガは早くも打つ手なしと言った感じです。ツォンガの売りは何と言ってもフォアの逆クロス。大きく回り込んで打ち込みますが、当然ジョコビッチに読まれています。ツォンガが回り込んだところで既に移動し、ボールの着地点あたりで待ち構えています。これではいくらいいショットを打ち込んでも決まりません。オープンスペースに打たれて終わりです。それでもフォアの逆クロスをやめないツォンガ。ほとんど意地になっています。フェレールのようにクロスと逆クロスを上手く使い分けてこそ、生きるショット。第3セットもジョコビッチが取り、流れは完全にジョコビッチに行きました。 第4セット第4ゲーム途中から、ジョコビッチが左足を気にし始めます。試合中にトレーナーを要請し、サービスも満足に打てません。おそらく痙攣でしょうが、ツォンガにはチャンスです。前後に揺さぶれば追いつけないでしょう。ところが全く攻撃する素振りを見せないツォンガ。相手の異変に戸惑っているのか、手を抜いているようにすら見えます。もう2セット落として後がないのに、手負いの相手を気遣う余裕はないはず。人がいいのか弱気なのか。結局ジョコビッチがサービスをキープしてしまい、ツォンガには失望を感じました。もしかしたら流れを変える最後のチャンスだったかもしれないのに、それをみすみす逃すとは。この時点でツォンガの負けはほぼ確定したと言っても過言ではありません。その後メディカルタイムアウトを取って治療したジョコビッチは復活し、タイブレークを制して初のグランドスラムタイトルを獲得しました。 徐々にジョコビッチの独り舞台となってしまい、残念に思います。ここぞというところで経験の差が出たのでしょうか。ツォンガはまだグランドスラムを獲るに値しない選手だという印象は受けました。今後どうなるかは彼次第、今大会の台風の目で終わるか、トップの常連になるか。ジョコビッチはこれから先がとても楽しみです。これでフェデラーと対等に戦える選手が増え、ランキング争いもし烈になるでしょう。トップ3選手の動向から目が離せません。 トップハーフでフェデラーを倒せるとしたら、ジョコビッチかナルバンディアンか・・・と思っていました。ナルバンディアンが倒れた今、打倒フェデラーの夢はジョコビッチに託されました。しかしまた、ボトムハーフから決勝に残ったツォンガとフェデラーの対戦も見てみたい・・・ジョコビッチとフェデラー、どちらが勝っても楽しみな一戦となりました。正直、フェデラーがここまで苦しめられたのは3回戦以来です。今大会はセルビア勢に苦戦するフェデラー。それもそのはず、ティプサレビッチとジョコビッチはお互いの試合前に連絡を取り合い、フェデラーの様子を教え合っていたのです。ジョコビッチはフェデラーとの対戦経験から、ティプサレビッチはフェデラーの最新状況を教えたのですから、相当効力があったと思われます。それでも、それを実行できるかどうかは腕次第。2人ともフェデラーキラーになる素質は十分あります。 この試合で今までのジョコビッチと違うと感じたところは、攻めの早さです。もともと早いタイミングで仕掛けるタイプのジョコビッチですが、最初の1~2球ですぐに攻め、フェデラーにリズムを作らせません。これができるのは精密機械のような精度の高いショットがあるから。針の穴を通したように、コーナーいっぱいに決まるのです。これでフェデラーは左右に振られ、思い通りのプレイができなくなります。 フェデラーの方もいつもと様子が違いました。表情が終始冴えず、うつむき加減に見えました。調子が悪いのか、ジョコビッチのプレイに苛立っているのか。ポイントを先行され、ゲームを先行され、セットを先行され・・・徐々に追い詰められていくうちに、フェデラーは余裕をなくします。個人的には好きじゃないと言っているチャレンジを何回もし、そのほとんどがミスで終わります。ミスした時の顔色も険しく、王者が弱々しく見えました。決してフェデラーのプレイが悪いわけではなく、ジョコビッチのプレイがフェデラーを上回っていました。彼のテニスならフェデラーに勝てる、そう思っていましたがまさか・・・。いつかフェデラーがペースを取り戻すだろうと思っているうちに第3セット。2セットダウンで後のない姿でした。さすがにこれを落としたら終わりというプレッシャーからか、ブレイクされる事なくタイブレークに突入。しかし最後はフェデラーのエラーで試合終了。ジョコビッチが決勝進出となりました。 この敗戦でフェデラーの座が危うくなる事はありませんが、ナダルとの差が縮まったのは確かです。それと同時に、今シーズンは簡単には勝てないだろうという予感すらさせます。新勢力の出現、他の選手の成長、いつまでもフェデラーとナダルの天下ではないような気がします。その方がテニスファンには面白いし、新しい選手の頭角は歓迎すべきものです。今年のフェデラーからは色々な意味で目が離せなくなりました。 ![]() 準決勝の時は緊張から自分のプレイをできなかったイバノビッチ、第1セットを0-6で落としました。シャラポワ相手に同じ事をしたら負けは確実。第1セットから自分のプレイができるかどうかが鍵です。多少緊張が見えるものの、準決勝ほどではありません。ショットにも伸びがあり、ポイントをリードされても逆転でキープできています。シャラポワの方は相変わらずサービスが好調。トスアップがとても高くて、綺麗なフォームで打っています。これを見ただけで肩に不安がないのが分かります。こんなに綺麗なサービスを打っていたっけ? 思わず見惚れてしまいました。先にブレイクしたのはシャラポワ。イバノビッチにダブルフォルトが2本連続で出てしまいます。シャラポワのリターンが深く、イバノビッチは左右に振られて防戦一方。ここぞという時の勝負強さや攻撃の力強さは、シャラポワの方が上です。シャラポワのサービスゲームは隙がなく、第7ゲームまでイバノビッチは1ポイントも取れません。これは厳しい・・・シャラポワのミスを誘うにも、ストローク戦にならないのですから。しかし第8ゲーム、ここまで好調だったシャラポワのサービスが崩れます。ファーストサービスが入らず、ダブルフォルトを犯してイバノビッチがブレイクバック。試合を振り出しに戻します。本当に第7ゲームまでの好調が嘘のように、急に苦しくなりました。これでイバノビッチが息を吹き返したら、どうなるか分かりません。彼女の粘り強さ、最後まで諦めない精神力は誰もが認めるもの。ところが第11ゲームをシャラポワが再びブレイク。どうもイバノビッチはサービスゲームが安定しません。それもシャラポワの粘りがあってこそ。どんなボールにも食らいつき、返しています。チャンスと見ればネットに出て、イバノビッチのボールが浮いたら打ち込んで。1ポイントに対する執着心を見せつけていました。イバノビッチは最後の1ポイントが取れずに苦しみます。第12ゲームをシャラポワがキープし、第1セットはシャラポワが取りました。 第2セット、第1ゲームからイバノビッチはピンチ。5回のデュースの末にキープしましたが、この先も簡単にキープできそうにありません。シャラポワはガンガン打ちまくるプレイスタイルから、打つ時と抑える時のプレイを使い分けた大人のプレイスタイルに変わってきています。もちろん今でも力強いショットを打ちますが、無理やりねじ込んでいません。コーナーを丁寧に突いたと思ったら、オープンコートに強打をしたり。プレイにメリハリがついてきました。最近のシャラポワのプレイが私の関心を引くようになったのは、プレイスタイルの変化によるものだと改めて確認しました。第2セットに入るとシャラポワのサービスゲームの安定度が増します。ラブゲームでキープする場面もあり、イバノビッチは追い込まれていきます。第1セット第8ゲームの不調は何だったのか・・・。第7ゲーム、イバノビッチにミスが出始め、それを見逃さなかったシャラポワがすかさずブレイク。第9ゲームもシャラポワがブレイクし、全豪初優勝を決めました。マッチポイント3つのうち、2つまで耐えたイバノビッチですが、最後のショットがサイドラインを大きく割ってアウト。その瞬間、シャラポワはその場に座り込んでしまいました。両手で顔を覆い、嬉しさのあまり涙を流していました。昨年の決勝戦ではセレナの前に成す術なく敗れ去ったシャラポワ、その悪夢をようやく消し去る事ができたのです。予想されていた優勝とは言え、感動しました。彼女が優勝して心から喜べたのは、AIGオープン以来です。 これで今年は年間グランドスラム、生涯グランドスラム、ゴールデンスラムと叶えられる夢が広がりました。そんな事を気にせずひとつひとつの大会に全力投球するのか。それとも重要な大会に焦点を合わせるのでしょうか。2月2,3日に行われるフェド杯のメンバーにも選ばれています。これは北京オリンピックを意識したものでしょうが、初のフェド杯でのプレイも楽しみです。 アイドル選手同士の対決となった一戦。ハンチュコバが初のグランドスラム決勝戦へ進むか、イバノビッチが昨年の全仏に続いてグランドスラム2度目の決勝戦へ進むか。第1セットはハンチュコバの独り舞台でした。緊張しているのかプレイの固いイバノビッチに対し、伸びのあるショットを披露しているハンチュコバ。ミスをしそうな気配が全くなく、イバノビッチは付け入る隙がありません。粘り強いイバノビッチが左右に振られ、全く自分のテニスができません。こんな展開は予想していなかったので、驚きました。ハンチュコバはとても落ち着いてプレイし、ひとつひとつのショットに集中しています。いい表情をしているなぁ、これはイバノビッチは苦しいかな?第1セットはあっという間にハンチュコバが6-0で取りました。 第2セット、自分のサービスゲームをキープできないイバノビッチ。まずは1ゲームキープして落ち着きたいところですが、最初のサービスゲームをブレイクされてしまいます。ブレイクポイントでハンチュコバのショットはアウトのコール。ハンチュコバはチャレンジを要請し、判定はイン。これでハンチュコバにポイントが入った事にイバノビッチが抗議。ポイントのやり直しではないか?と食い下がりますが、ほとんどエースを取られたようなショット。例えプレイが続行されていても、イバノビッチがポイントを落としていたのは明白です。自信に充ち溢れているハンチュコバに対し、浮かない表情のイバノビッチ。第3ゲームでようやくサービスゲームをキープし、自分のプレイを取り戻したいです。第4ゲームでハンチュコバのサービスゲームをブレイクしたあたりから、徐々にイバノビッチらしさが出てきました。逆にハンチュコバにはミスが出始めました。少しずつ調子を取り戻しているイバノビッチに、プレッシャーを感じているのでしょうか。第8ゲームもイバノビッチがブレイクし、第2セットはイバノビッチが取り返しました。イバノビッチらしい掛け声やガッツポーズが出てきて、面白くなってきました。 第3セットはお互いサービスゲームのキープが続きます。いつものプレイに戻ったイバノビッチに対し、ハンチュコバも引けを取らないプレイを続けています。イバノビッチは何度もブレイクピンチを迎えながらも、キープしています。序盤はブレイクポイントを簡単にものにしたハンチュコバですが、さすがにファイナルセットになるとなかなかものにできません。それでも集中を切らさずにプレイしているハンチュコバ、これまでの彼女とはメンタル面がまるで違います。流れを変えたのは第9ゲーム、ブレイクポイントを握られたハンチュコバが何とか30-40まで持っていきます。ここでまたもやチャレンジ絡みのアクシデント。イバノビッチがプレイを止めてチャレンジしたハンチュコバのショットはインの判定。当然自分のポイントになると思っていたハンチュコバですが、ポイントのやり直しに。第2セットでイバノビッチに対するジャッジを基にすると、イバノビッチはちゃんとリターンしていたのでポイントのやり直し。ハンチュコバからすれば、プレイをやめてまでチャンレンジしたのに間違っていたのだから自分のポイントになるべきだと言うのでしょう。これは今後の課題かもしれません。チャレンジで判定をはっきりさせるのはいいとして、その後の処置をどうするか。場合によってはチャレンジした側がストレスを感じる事になります。ポイントのやり直しと、ポイントを与えるケースは決めておいた方がよさそうです。あとひとつブレイクポイントを握られているハンチュコバ、イバノビッチのリターンをボレーで返そうとしますが、ネットに引っかけます。このセット、たった1回のブレイクでしたが、とても大きなブレイクになりました。第10ゲームをイバノビッチがキープして、見事な逆転勝利を飾りました。 最後まで一生懸命プレイしていたハンチュコバ。残念な結果になりましたが、ここまで勝ち上がって来た実力は本物です。この敗戦にがっかりせず、今後も上を目指して頑張ってほしいです。イバノビッチの粘り強さには本当に驚きました。第1セットを見た限り、とても逆転できるとは思えませんでした。自分を信じ、自分のプレイを取り戻そうと努力した結果だと思います。シャラポワとの決勝戦、どんなプレイを見せてくれるのか楽しみです。 上位シードが次々に姿を消した今大会、誰が優勝しても全豪初優勝。2年ぶりのグランドスラムタイトルを獲るべく、シャラポワが快進撃を続けています。今大会のシャラポワは本当に強い!テニスだけに専念しているというのが、分かります。ウェアもデビュー当時のようにシンプルなデザインで、とても素敵です。対戦相手のヤンコビッチ、ここまで苦労して勝ち上がって来ましたが、今までのようなプレイではシャラポワに勝つ事はできません。シードではヤンコビッチの方が上、シャラポワのプレイを受け止める事ができるでしょうか。第1セット第1ゲームからエンジン全開のシャラポワ。これまではスロースターターな試合もありましたが、今大会は最初から気合いを入れて集中しています。簡単に第1ゲームをキープしたあとの第2ゲーム、リターンが深く返ってヤンコビッチを苦しめます。1回戦と3回戦で苦戦したヤンコビッチは背中や足を痛めています。それがこの試合に出て来なければいいのですが。しかしシャラポワ相手に思うようなプレイができず、粘られた挙句ブレイクされてしまいます。ヤンコビッチの反応を見て素早くネットに詰めるなど、シャラポワの臨機応変な対応が光りました。いつものシャラポワはミスかエースかという博打的なプレイが多いですが、今年は我慢のプレイができるようになったみたいです。第4ゲームもシャラポワがブレイクして一方的な展開。第6ゲームでようやくサービスゲームをキープしたヤンコビッチ、安堵の表情が見られましたが厳しい戦いになっています。第7ゲーム、シャラポワのサービング・フォー・セット、ダブルフォルトを連発するシャラポワの隙を突いてヤンコビッチがブレイク。ここまで来たらヤンコビッチは開き直ってプレイするしかありません。しかし第9ゲームをシャラポワがキープして、第1セットはシャラポワが取りました。 第2セット第1ゲームの途中でヤンコビッチが主審にトレーナーを要請します。サービスを打ったあと、左太腿の付け根を触って顔をしかめていました。とうとう痛みが出てきたようです。足が気になるのかショットの抑えがきかず、シャラポワがブレイクします。第1ゲーム終了後、ヤンコビッチがメディカルタイムアウトを取りました。この時間を利用してサービスの練習をするシャラポワ。第1セットの終盤でサービスの調子を崩し、あと1ポイントがなかなか取れない場面が何度か見られました。自分でもサービスがおかしいと気付いていたのです。ヤンコビッチが戻り、ゲーム再開。シャラポワはサービスの練習をした甲斐があり、ファーストサービスの確率が上がって来ました。ファーストサービスが入ればポイントを取れる確率がとても高いシャラポワ、『ファーストサービスさえ入れば』という気持ちでプレイしていたと思います。ヤンコビッチはコートチェンジのたびにトレーナーにマッサージをしてもらったりしていました。ベンチで涙を流している姿を見て、胸が痛みました。自分の力を出し切れない事が悲しくて悔しいのでしょう。第3ゲーム、第7ゲームをシャラポワがブレイクしてゲームセット。シャラポワが2年連続決勝戦進出を決めました。 ベストの状態で戦えなかったヤンコビッチは気の毒でしたが、もしヤンコビッチの怪我がなくてもシャラポワが勝っていたと思います。それぐらい今大会シャラポワはいいプレイをしていて、決勝進出に値します。私のシャラポワを見る目も、変わりそうです。 エナンの2連覇なるか?昨年の準決勝と同じカード、今年は決勝戦で行われます。ラウンドロビン無敗の2人がどんな試合を見せてくれるのか、楽しみです。第1セット第3ゲーム、先にブレイクしたのはエナンでした。シャラポワは組立て自体はいいと思いますが、エナンが相手という事でラインギリギリにショットを打ち、アウトになっていました。やはりエナンの方が好調なのかと思いましたが、その後シャラポワがブレイクバックします。圧巻だったのは第12ゲーム。10回のデュースの末シャラポワがブレイクして、第1ゲームはシャラポワが取りました。お互いあと1ポイントがなかなか決まらず、長い長いゲームになりました。このゲームだけでプレイ時間は17分。決めるところはしっかり決めるというイメージのあるエナンですが、このゲームは苦労していました。デュースに戻す時のプレイはよくても、そこからミスをしてブレイクポイントを握られます。ダブルフォルトも量産し、自分で自分の首を絞めていました。シャラポワもブレイクポイントになると余計な力が入るのか、打ちすぎる場面が何度もありました。が、それ以上によく粘っていました。何度デュースに戻されても諦めず、ポイントが入るとガッツポーズをして自らを鼓舞します。あれほど1ポイントに執着するシャラポワは久し振りです。その思いの強さが第1セットを取れた要因でしょう。 第2セットはお互いサービスゲームのキープが続き、第9ゲームでブレイクしたのはエナンでした。しかしこの試合のシャラポワはいつもとひと味違います。次のエナンのサービング・フォー・セットでブレイクバックに成功、土壇場で振り出しに戻しました。エナンは頼みの綱のバックのダウン・ザ・ラインにミスが多く、ここぞと言う時にポイントを落とします。これが入って来るとだいぶ違うのですが。流れがシャラポワに傾くかと思われましたが、ここで引かないのがエナン。第11ゲームを再びブレイクし、第12ゲームは2度目のサービング・フォー・セット。見事ラブゲームでキープし、第2セットはエナンが取り返しました。 ファイナルセット、第3ゲームでエナンがブレイク。尻上がりによくなるエナンに対し、シャラポワはミスが増え始めます。エナンの調子が上がっているのはシャラポワにも分かっています。それを見て焦っているのか、苛立ちが見て取れるようにもなっています。第6ゲームでシャラポワがブレイクバックするものの、第7ゲームをエナンがブレイク。ブレイクポイントではダブルフォルトを犯してしまったシャラポワ。なかなか自分のサービスゲームをキープできなくなっています。諦めてはいないものの、何かのきっかけで心が離れてしまいそうなシャラポワの表情。第9ゲーム、エナンのサービング・フォー・チャンピオンシップ。2人とも疲れが足にきていて、エナンは右足を気にし、シャラポワは足が止まっていました。気が付けば3時間を超える試合になっています。5回目のマッチポイント、シャラポワのショットがネットに掛かった瞬間、ラケットを天に投げて喜びを表していました。自分の陣営に掛けて行き、コーチらと抱き合うエナン。ようやくホッとした表情になっていました。 この試合のエナンを見て、改めて彼女が努力の人であるという事が分かりました。体格には恵まれていませんが、人一倍努力をし、テニスだけに生きてきたんだな・・・と。だから彼女は負けない、だから彼女は強い、だから彼女を見ていると応援したくなる。エナンのプレイを見ていると、彼女のテニスに賭ける想いが伝わってきます。彼女のそういうところに惹かれ、いつの間にか好きなっていました。来年も活躍して欲しいのはもちろんですが、何よりも怪我なく1年過ごせる事を願ってやみません。 2年連続優勝を目指し、着々と勝ち進むエナン。決勝戦でシャラポワと戦うのはエナンか、イバノビッチか。第1セット第2ゲーム、イバノビッチがブレイク。初出場で準決勝進出、いつもと変わらぬ元気なプレイを披露するイバノビッチ。いきなりブレイクを許したエナンですが、序盤で振るわないのはいつもの事。特に気にしていません。ファーストサービスの確率もいつも通り悪く、セカンドサービスでのポイント奪取率が気になるところ。第3ゲームでエナンがブレイクバック、徐々にエナンらしいプレイが見られるようになってきました。しかしまだ本調子ではありません。第4ゲームでは8度のデュースの末、ようやくキープ。強気のプレイでエナンを追い詰めるイバノビッチ、かなり苦しんでいました。イバノビッチはエナンがエンジンをかけないうちに何とかしたいのですが、そこは女王エナン。ここぞというところはしっかり締め、ブレイクを許しません。第5ゲーム、長かった第4ゲームに疲れたのか、イバノビッチのサービスの入りが悪くなります。その隙を突いたのがエナン、すかさずブレイクしました。こういうところがエナンとイバノビッチの違いでしょう。少しでも相手が隙を見せれば付け込む、隙を突かれそうになったらもちこたえるのがエナンです。このブレイクで勢いづいたのか、第7ゲームではラブゲームでブレイクに成功。完全にエナンのペースで試合は進んでいます。何とか流れを変えたいイバノビッチ、第8ゲームで粘ってブレイクバックに成功。しかし第10ゲームをエナンがキープし、第1セットはエナンが取りました。 第2セットに入り、プレイレベルをもう1段上げたエナン。第1、第3ゲームと連続してブレイクに成功。このままエナンが突っ走るかに思われました。しかし第4、第6ゲームをイバノビッチがブレイクバック。振り出しに戻った第2セットはここから白熱します。最後まで諦めずにボールを追うイバノビッチ、この頑張りがエナンのミスを誘う場面もありました。第7ゲームをエナンがブレイクし、決勝進出に大きく前進。第10ゲーム、エナンのサービング・フォー・マッチ。何とか食い下がろうとするイバノビッチですが、エナンがそれを許しません。落ち着いたプレイでしっかり締め、昨年に続いて決勝戦進出を決めました。 昨年は準決勝で敗れているシャラポワ。今年は決勝戦進出なるか?第1セット、先にブレイクしたのはシャラポワ。第2ゲームでシャラポワにブレイクピンチがあったあとのゲーム。シャラポワの調子はまだ上がっていない為、チャクベターゼには絶好のチャンスでした。しかし何とか凌いだシャラポワが、逆にブレイク。しかし第4ゲームで再びブレイクピンチなるシャラポワ。ここでも頼りになったのは、サービス。第2ゲーム同様、ピンチになるといいサービスが入り、凌いでいる。ピンチのあとにはチャンスありで、第5ゲームもシャラポワがブレイク。再三のブレイクチャンスをものにできないチャクベターゼ、来たチャンスは全てものにするシャラポワ、2人の勝負強さの差が早くも出始めました。シャラポワは終始落ち着いたプレイをし、ピンチになっても全く動揺しません。自分のリズム、自分のペースで試合を進めます。一方、感情を表に出しているのはチャクベターゼ。なかなかブレイクできない苛立ちが、プレイに出てしまいます。第8ゲーム、シャラポワがサービング・フォー・セットをキープし、第1セットはシャラポワが取りました。 第2セットに入っても自分のペースを掴めないチャクベターゼ。いきなり第1ゲームをブレイクされてしまいます。ブレイクポイントでフットフォルトを取られ、セカンドサービスでフォルト。ペースを掴めないどころか、自分のプレイすら見失いそうです。集中力が切れかけているチャクベターゼ、このままではシャラポワの思う壺です。第3ゲームもシャラポワがブレイクし、完全にシャラポワペースで試合が進んでいます。チャクベターゼの苛立ちは増加する一方、シャラポワの一挙手一投足にも爆発しかねない状態です。しかし第6ゲームあたりから、徐々にプレイスタイルを変え始めました。今までは速いペースで打ち合うのが好きなシャラポワに付き合いませんでしたが、自分から速い仕掛けをし始めたのです。その甲斐あってか久し振りのブレイクチャンスが訪れます。しかし、ここでもいいサービスで逃れるシャラポワ。チャクベターゼ、作戦を変えるのが少し遅かったかもしれません。第8ゲームをシャラポワがキープして試合終了、シャラポワが決勝進出になりました。 どうしても毎年準決勝で当たってしまうこの2人、ナダルがラウンドロビンを1位通過できないのが原因ですが。私としてはナダルが勝ち、決勝戦で再びフェレール×ナダルが見たい!しかし・・・ロディック戦に続いて全く隙のないテニスをするフェデラー。第1セットはお互いいいスタートを切り、サービスゲームのキープが続いていました。ナダルも自分のペースでサービスゲームをキープし、レベルの高いプレイを見せていました。が、第10ゲームでフェデラーがブレイクし、第1セットはフェデラー。最後の最後でチャンスを掴んで、ものにしてしまいました。ここまで互角に戦いつつ、フェデラーのショットの方が力強くシャープに見えるのに対し、ナダルは弧を描くようなショットがスピードダウンに繋がりフェデラーに反撃のチャンスを与えているのではと思いました。もっとフラット系のショットを打ち込んでフェデラーの体勢を崩さなければ、この日のフェデラーに勝つのはちょっと難しいでしょう。それぐらいフェデラーの出来は最高です。 第2セットに入るとナダルはポイントを取る事すら難しくなってきます。第1ゲームから5ゲーム連取するフェデラー。完全にこの試合を支配しています。それでも諦めず、食い下がるナダル。何とか第6ゲームはキープしたものの、それが精一杯でした。第7ゲームをフェデラーがキープし、フェデラーが決勝進出。終わってみれば6-4,6-1で試合時間は59分。試合が進むにつれて調子を上げているフェデラーの前に、ナダルは成す術がありませんでした。
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